多様なキャリアパス

未経験でもロボットエンジニアとして活躍できる、アウトソーシングテクノロジーの人材育成

株式会社アウトソーシングテクノロジー

2015年に政府が打ち出した「ロボット新戦略」。現在市場で最も大きな割合を占めている製造業を中心に、今後はサービス産業を始めとした新たな分野へロボットの普及を目指している。

しかし、労働人口の減少によって人手不足に陥ってしまっているのは、ロボット産業も例外ではない。そんな現状を打破すべく、株式会社アウトソーシングテクノロジー・ロボティクス事業部では、ロボットエンジニアの人材育成を積極的に行っている。

エンジニアを志す社会人や学生はもちろん、小学生を対象とした講義まで開催するという力の入れようだ。

そこで今回は、株式会社アウトソーシングテクノロジー・ロボティクス事業部・事業部長である高瀬健太さん(写真左)と、同事業部でエンジニアを務める安齋聖之さん(写真右)に、人材の育成について話を聞いた。

「ロボットといえば、アウトソーシングテクノロジー」というブランディングを確立するための、徹底した人材育成

―アウトソーシングテクノロジーのロボティクス事業部が掲げるビジョンについて教えてください。

高瀬:産業ロボットはもちろん、今後はコミュニケーションロボットが、右肩上がりで需要を増していきます。

一方で超高齢化社会の波に伴い労働人口が減っていく中、ロボット事業でも、ロボットを「作る人」や「使う人」また、一般消費者向けのロボットを「サポートする人」が足りなくなっていくことが予想されます。

そこで私たちは、来たるべき未来に備えて、今のうちからロボットに精通する人材を育て、将来ロボット市場が円滑に回るようにしていきたいと考えております。

またアウトソーシングテクノロジーは、優秀なエンジニアのリソースを提供することをメインの事業としていますが、今後増えていく一般消費者向けのロボットをサポートするために、エンジニアのみならず、ロボット全般に関わる人材のリソース提供の事業にも注力していきたいですね。

一般のロボットユーザーの方に「ロボットといえばアウトソーシングテクノロジーだよね」と言ってもらえるような、ブランディングを確立したいです。

―ロボットに精通する人材を育て、自社のブランドを確立する。具体的に取り組んでいることはありますか?

高瀬:2020年から「プログラミング」という教科が小学校で必修になります。

プログラミングと聞くと、パソコンをプログラミング言語を記述していくイメージがあると思いますが、それだと小学生からしたら何か難しそうでとっつきづらい印象を与えてしまいます。

そこで『Nao』(写真右)や『Pepper』といったロボットを使います。『Nao』や『Pepper』には、パソコン上のビジュアル化されたブロックの組み合わせで簡単にプログラミングができるツールがあるんです。

パソコンで設定したものが、実際に3次元に存在する『Nao』や『Pepper』に反映されると子どもたちにとっても分かりやすいし、とても喜ぶんです。

何より「プログラミングって難しいイメージがあるけど、意外と簡単にできるんだな」という興味喚起が子どもたちの中で醸成されるんですね。

2020年の必修化に向けて、そうした取り組みは無償で行っています。

プログラミング経験ゼロの文系出身でも、ロボットエンジニアになれる

―小学校をはじめとする教育機関へのアプローチの他に、どのような人材育成を行っているのでしょうか?

高瀬:未経験からプログラミングの勉強を始めて、エンジニアへ育成しています。

隣にいる安齋も元は文系で非エンジニア職だったんですが、この事業部が立ち上がるタイミングでエンジニア職に転向しました。

―文系職からエンジニアとは、また大胆なキャリアチェンジですね。

安齋:たしかにそうかもしれないですね(笑)。

2年半ほど前、私が転職してきたタイミングでロボティクス事業部ができることになりました。

その中で「文系の思考を取り入れたアプリケーションやプログラミング技術」を開発していこうということになりまして。そこで当時未経験で文系出身だった私が、挑戦することになったんです。

―エンジニア経験ゼロからロボットのアプリ開発をするというのは、正直、ハードルが高かったんじゃないんですか?

安齋:最初は正直「自分で大丈夫かな?」という不安がありましたね。

それでも前々からプログラミングに興味があったので、IT企業に入ってプログラミングを学ぼうと思っていたのと、実際に『Nao』や『Pepper』の開発ツールを見て動かしてみると、さすが「小学生でもできる」と謳っているだけのことはあるなと思いましたね(笑)。

そうした基礎の部分から楽しく学び始めて、気づいたらお客さんと一緒に仕事ができるエンジニアになっていました。

―まさに、エンジニア未経験の小学生にとってのロールモデルを、安齋さん自らが体現しているんですね。

安齋:本当にその通りです。

だから先程お話に挙がった、小学生にプログラミングを教える出張講義も実は私が担当していました。

未経験からでも勉強すれば、ちゃんとエンジニアになれる。そんなステップを実際に歩んできた私だからこそ、小学生や中学生に伝えていけるものがあるのではと思っています。

「プログラミングってこんなに楽しくて面白いんだよ」と、伝えることを1番に考えて授業をしています。

ロボット技術は、他分野との連携で真の力を発揮する

―一般のロボットユーザーの方に「ロボットといえばアウトソーシングテクノロジーだよね」と言ってもらえるようなブランディングを確立するために、今後必要なことはなんだとお考えですか?

高瀬:ロボットって、まだ会話が下手くそなんです。「ロボットは、AIを積んでいるから賢い」というイメージがあるかもしれませんが、実はこの先20年の間にできるかどうかというレベルで、会話というのは難しい。

例えば街中の『Pepper』を見ても、人とあまり上手に会話できていないことって多くないですか?

ロボットと人間とのコミュニケーションがまだまだ円滑に進まないシーンがあるので、人からすればロボットに飽きちゃうんですよね。

そこでアウトソーシングテクノロジーでは、優れたAIが開発されるのを待つのではなく、ロボットが会話するための「シナリオ」を用意すれば良いのではないかと考えています。

あらかじめロボット側に「シナリオ」を用意しておいて、人間はその「シナリオ」に沿って会話ができれば、「ロボットと会話している感覚」が今以上に出せるのではないかと思っています。

まだ開発の途中の話になってしまうので、これ以上詳しくはあまりお話しできませんが(笑)。

―なるほど(笑)。でもその世界観が現実になったとしたら、とても素敵なことだと思います。最後に、これからますます加熱するロボット事業を、どんな方と一緒に歩んでいきたいですか?

高瀬:安齋のような文系出身のエンジニアを育成する理由は、単にプログラミングだけができるようになるだけではなく、プログラミングはあくまでツールとして、その先にどんな世界観を実現させたいのか。

そこまでを見据えられるエンジニアを育てていきたいからなんです。

なので「プログラミングを通じて、社会にこんな影響を与えたい!」と自分なりの想いがある人に来てほしいですね。

安齋:スキル的なところで言えば、ひとつの言語のスペシャリストになりたい、というスタンスではなく、あらゆる言語や知識を持つ広い視野を持ったエンジニアのプロフェショナルになりたいという人がいいですね。

例えば、教育用ロボットや介護用ロボットなどは、カメラや認証機能が充実してなければなりません。特に顔認証や声認証、指紋認証などあらゆる認証系のツールが必要になります。

こうしたツールは、ロボットだけの知識では対応できないものが多い。

しかしアウトソーシングテクノロジーにはロボット技術の他にも、あらゆる分野の技術の専門家が多数います。

こうした他の分野のエキスパートと連携することで、今までのロボットでは達成できなかった真のバリューを発揮できると思っています。

なので、自分のやりたいことや達成したいことに、時に周りの力も借りつつ、何か新しいことを打ち出していける人と一緒に楽しく働きたいですね。

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